筋トレとボイトレに力を入れすぎた理学療法士の話

整形外科クリニックの理学療法士(主任)。経験則を交えながら、忙しい社会人向けの筋トレ、ボイトレ、健康法についてお話しします。

茨城県理学療法士会の合同会議に参加。第1部は臨床実習、生涯学習について大まかに

※理学療法士向けの記事になります

第2部は別記事に記載します。

 

2018年11月5日(月)に

つくば国際会議場で行われた「茨城県理学療法士会の合同会議」に参加しました。

18:30に仕事が終わり、どうにか19:00ジャストに到着しました。

1週間前に通知があり

「お忙しい月曜日の夜からお越しいただきありがとうございます…」

と挨拶があったため、これは急なお知らせ📢があるのだろうと思いました。

今年からリハビリテーション科の主任になったためこういった情報を生で得られたのは良い経験になりました。

 

内容は2部構成でした

第1部19:00〜理学療法部門責任者、管理者向けの内容

協会管理者会議の伝達、生涯学習システムの変更についての話がありました。

急な会議で資料が用意されていなかったため、気になった部分だけメモを取りました。

 

臨床実習指導者の研修が義務化される話

ご存知の方も多いと思いますが、理学療法士の学校教育や臨床実習のあり方が厳しくなります。厚生労働省ホームページは難しい内容を難しい言葉で記載されているため理解するのも一苦労。

ちょうどわかりやすいサイトを見つけました。

 

 

ptotskillupnote.com

個人的な話をします。

 

大学主催の臨床実習指導者会議に参加した際に

「学生から実習地によって教え方が違うため混乱してしまう」という議題を上げて意見を述べたことがあります。

※ちなみに大学側への意見を書いたのは僕だけでした…😿たくさん喋りました

・実習地でのパワハラ、レポートなどの過剰な課題により学生の健康状態が悪化する

・実習の状況をSNSに掲載してトラブルになる

などの問題も起こっていました。大学側としてはすでに対策していました。

 

過剰なレポートなどの対策として

個人的にいくつか試してみました。

・担当症例に関する資料、書籍などを学生に貸し出す

・文献の調べ方を教える

・僕が行っている治療がエビデンスベースなのか主観的なのかを伝える(疾患によって大幅に変わります)

・薬の知識などはネットで調べる

今後は栄養学、薬理学、保険制度、マネジメントの知識なども必要になりそうなので勉強しました。現職者にはこちらがおすすめです。そのうち救命救急の講習も受ける必要があると思います。

 

・質問などは空き時間を使い、常に定時で帰らせる

など効率的に学ぶ方法を伝えつつ学生の負担を減らそうと思いました。大学の実習レベルでは指導者や学校の教員が大幅にサポートする形で良いと思っています。

 

それでもうまく噛み合わなかったため、学生の態度を指摘したら関係が悪化し、パワハラ扱いになる可能性がありました…

逆に「ホソダさんの教え方によって今までぼんやりしていたものが解決しました!」

と嬉しい言葉をかけられたこともあります。

そういった失敗や経験も踏まえて今後も臨床実習を続けたいと考えています。

 

さらに

臨床実習指導者のメリットとして

・謝礼金がもらえる

・学生や大学の教員を通じていろいろな情報を得られる

・提携した大学の図書館で本を借りたり無料で文献の検索ができる

などがあります。

 

実習の話題だけで記事がかけてしまいそうなので次へ

 

登録理学療法士について

学校教育、資格所得後の卒後教育の話で共通していたこととして

 

若手理学療法士の質が低下している!

 

 という懸念があることがひしひしと伝わってきました。

僕はあまりそうは思わないのですが、大きい組織で働いている方にも意見を伺ってみたいです。

 

登録理学療法士という制度が新たに新設される予定です。

卒後に幅広い分野の研修会に参加してポイントを所得し「登録」する。

※ジェネラリストという表現でした

これも詳しいサイトを見つけました。

reha-love.com

 

 個人的には登録理学療法士を所得しても診療報酬には反映されないと思っています。

これはおそらく

理学療法士協会として最低限の質を担保できる理学療法士

みたいな感じではないかと考えています。意味としては「一般理学療法士」みたいな感じだろうか。

※ジェネラリストと表記すれば格好良い感じもしますね

 

偏った分野しか学べない職場には良いと思う

僕は学生時代からスポーツに携わりたいと思っていたため

新卒から「整形外科の診療所」で働いています。

結局はスポーツ分野にかかわることは少なく、外傷後、生活期のリハビリ、交通事故に特化するようになっていきました。ガラパゴス化していないか不安な部分もあります。

※格好良い言い方をすると「スペシャリスト」

あとは老人保健施設、訪問特化型などの介護保険分野でも同じようなことがあると思います。

そのような場合でも幅広い分野の知識や技術を学んでおくとつぶしがきく人材になれると思います。良い制度になってほしいと思っています。

 

第2部は話題になっている東京オリンピックのボランティア、茨城県の障害者スポーツ大会、茨城県議会選挙の話です。

 

内容が膨大なので後ほど