筋トレとボイトレに力を入れすぎた理学療法士の話

整形外科クリニックの理学療法士(主任)。経験則を交えながら、忙しい社会人向けの筋トレ、ボイトレ、健康法についてお話しします。

むち打ち損傷の治療①痛みが出たらどうすべきか

整形外科のクリニックで理学療法士として働いています。もうすぐ臨床10年になります。様々な疾患を扱いますが、交通事故関連のリハビリなら茨城県内No.1と言っても過言ではないくらいの件数を担当しています。痛みなど様々な症状の変化や、保険制度についても非常に詳しくなりました。

 

自分自身も交通事故患者になったため非常に理解が深まりました。実際に交通事故にあった方、家族、友人、リハビリ従事者まで役立つ情報を数回に分けて発信しようと思います。

 

茨城県は車社会🚗

茨城県は車社会なので交通量が多く、成人1人あたりの車所有率が非常に高いです。

ドライブスルーも非常に多く、建て売り住宅やアパートでも駐車場2台付きが当たり前です。

僕自身は通勤に片道15kmなので事故に遭遇する確率は高くなります。任意保険でも「乗る距離に応じて保険料が安く…」というキャッチフレーズがありますね。

 

茨城県だと無理です。

 

2018年7月末に交通事故

ちょうど音楽イベントに参加するための移動中でした。節目のイベントだったのでback numberを歌うために参加しました。

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信号待ちをしながらボーッとしていたら

「ズドン」と衝撃

 

 

10秒くらい時が止まった感覚になり…
 

 


事故だ!!と思いハザードランプを点灯させました。
 
相手方に声かけ
「近くの店に行きましょう」
とコンビニまで誘導しました。

 

車から降りたらスマホのカメラをすぐに準備します📷自走可能で身体が無事ならすぐに相手の車のナンバーなどは撮影しましょう。車種まで覚えておくとベター。
誘導しようと思ったら逃げられたという話を聞いたことがあります(相手が外国人ということが多い)
相手が外国人であれば一筋縄ではいかない可能性があります。酷いケースだと無保険とかも。厳重警戒しましょう。

 

警察は絶対に呼ぶこと

「警察呼ばないで下さい」という話には応じてはいけません。基本的には救急車も含めて加害者側が呼びます
この時点で痛みは無かったのですが
・頭がぼんやりとしている
・左側の首から腰にかけて違和感
・もやっとした感じ
がありました。
※関節に炎症があれば8時間過ぎにピークがおとずれます。事故の瞬間から強い痛み、しびれなどが出た場合は救急搬送されることも多いです。

 

徒歩、自転車、バイクだと怪我が長いケースが多い

僕の経験則ですが徒歩、自転車、バイクで事故に遭った人は長引く傾向にあります。文献調べれば出てくるかも。当たり前ですが「生身で衝撃を受けるとダメージが大きい」ということです。

 

警察との手続きを済ませる

 

警察に手続きをしてもらえれば物損事故、人身事故扱いにできるので保険会社とのやり取りがスムーズに行えます。原則として人身事故扱いにするのですが、僕の場合は物損事故で処理しました。物損扱いだと保険会社から治療を早々に打ち切られる…というわけでもなさそうです。
 
・免許証、車検証、自賠責の保険証を提出
・その後は名前と連絡先を交換
・相手の保険会社も聞いておきます
・自分、相手の車の損傷具合を確認、撮影

 

自分の保険会社に連絡を

・事故の状況、時間帯など

・相手の名前、連絡先、相手の保険会社

などを伝えます。今回は自走可能でしたがレッカーを呼ぶ場合もあります。

 

鈍い痛みが出ました

そして翌日…首と腰に痛みが出ました 。激痛では無いのですが、ピリピリした痛みと重苦しい感じ。
 
痛みが出た場合は絶対に病院にかかりましょう。このくらいなら大丈夫そうかな🙆‍♂️と思っていると長引く場合もあり、本来受けられるはずの補償がパーになります。

 

交通事故の保険制度はお金が絡む

自賠責保険、任意保険の制度は非常に面倒くさいシステムになっています。

「基本的にお金で解決」
「骨折レベルの重症でなければ通院回数に応じて受けられる補償が決まる」
という仕組みになっています。
 
痛いけど忙しくて通えなかった。というのは泣き寝入りするパターンです。

 

過失割合で揉めることがあります

僕の場合は追突事故なので0:10です。色々な話を聞いていると過失割合で揉める場合が多いです。自分にも過失があれば免許の点数、罰金、保険の等級が下がるなど不利益が生じます。

示談の際も過失割合に応じて支払われる額が変わります。自分の保険内容を確認しておくと良いと思います。

僕の場合は必要なさそうですが

・人身傷害保険

・弁護士費用特約

などは必須なので見直しておくのも手です。

 

※必要に応じて追記、訂正していきます