カフェで介護予防セミナー①なぜ介護予防が必要なのか?必要な人に財源を残すこと
2019年2月9日(日)の午後に介護予防セミナーを行います。
茨城県牛久市のパチンコ屋「747」の少し上にある
「SaEMONs cafe」です。
セミナーで話そうと思っている内容について、こちらのブログでも紹介させていただこうと思います。
「介護」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?
「…」
おそらく、あまり良いイメージではありませんよね?
「介護」が必要になりたいと思っている人はいないと思います。一般的にはなるべく人の世話にはなりたくないですよね。
なかにはうちの嫁みたいに「ケツ拭いてくれ」という人もいますが、まれです。
さらに若い世代だと、めちゃくちゃな生活をしている人も多いですが、高齢になるにつれ健康に気を遣う人は増えてきます。
僕の担当している外来リハビリの患者さんも、何かしらの取り組みを行っている方がほとんどです。
ただ…
運悪く介護が必要になってしまう人は、一定の割合で出てきます
60歳を超えれば「がん」などのリスクも大幅に上がります。いくら気をつけていても、大きな病気にかかったり、取り返しのつかない怪我をすることはあります。
さらに80歳、85歳、90歳となれば心身ともに不自由になります。
そういう人のためにあるのが「介護保険」
介護保険とは
・介護が必要な人(要介護)
・介護が必要になりそうな人(要支援)
のために、みんなでお金を貯めておく制度です。
財源は保険料と公費
介護保険料。
40歳以上になると、給料から医療保険と同時に引かれ、65歳以上になると年金から天引きされます。おそらく5000円以上になるはず。
あとは国、茨城県、牛久市が残りの半分を負担しています。いわゆる税金です。
で、
この介護費用が年々増えています
ニュースや新聞で給付や自己負担を含む介護費用が年間10兆円を超えたということでした。
イメージが沸きにくいと思いますが
・20万円/人/月くらい
です。1ヶ月で大卒の初任給がそっくりそのまま介護に回っているようなイメージです。
ちょっとヤバくないですか?
ただこれは想定内です。
2025年にはさらに倍になると言われています
団塊の世代と呼ばれる方々が75歳以上になるためです。
政府はどうするか?当然自己負担を増やし、天引きする保険料を上げて乗り切ろうとします。
75歳以上では健康な人の割合(健康寿命)が低くなります。10人中9人は持病や関節の痛みがあると言っても過言ではないです。
「運動」が専門の理学療法士の立場だと
・10kgの米袋を運べない
・1人で外出できない
というレベルなら「健康ではない」と言えます
セミナーではこの事実を踏まえて
介護予防に取り組んでいただきたいと思っています
主に60歳以上が対象となります。なぜ介護予防が必要か?
・健康に気を遣っていても、あるひ突然介護が必要な可能性は誰にでもある
そうなると
・経済的な損失になり、介護者の負担が増え、介護される側も適切なサービスを受けにくくなる
こんなはずじゃなかった…
となります。
うちの職場でも親の介護のストレスで慢性的な痛みを抱えている方、老老介護で身体を壊してしまった高齢者なども数多く担当しています。
わりと壮絶な介護の話を聞いています。
介護保険そのものは便利なので
こういった方々には是非とも利用していただきたいと思っています。で、なるべく健康な方には本当に困っている人のために介護保険の財源を残しておくということを心がけていただきたいと考えています。
介護予防に取り組むことは、自分のためだけでなく他人のためにもなる。
暑苦しい話ですが、色々と調べているうちにこの事実に辿り着きました。最初はあまり参加者が集まらない可能性もありますが、徐々にこの考え方を広めていこうと思います。
次回は
・運動
・栄養
・認知機能
に対する具体的な予防について書きます。
↓これ買いました専門職向け
↓一般向け、セミナー資料作りの参考にしました